d_022497 僕の葬式

―――死ぬ時は痛くて苦しくて辛いものだと思ってた。

妻である舞をひとり残して逝ってしまった裕也。

ふと、テーブルの上へ無造作に置かれた葉書の束が目に映った。

内容は読んではいないが俺の名前が目にとまった。

『本日はお忙しい中、上村裕也の告別式にご参列頂きま……』
「裕也、裕也……帰ってきてよ……。」
舞の視界を手で遮る。

舞は遠くを見つめながら泣いているままだった。

悪い夢かもな……深く考えるのはやめよう。

……折角幽霊になれたのだから、この時間を楽しむか。

よし、まずは舞を驚かしてやろう
もっど見せる

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  • 品番

    d_022497
  • ページ数

  • 発売日

    2009/05/29

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