d_106595 地味娘の薬漬け計画

始まりは、少し前の出来事からだった。

「…すみません、ここ、借りてます」
夕方、私が職務を終えて着替えをしに戻った時のことだった。

用務員室の隅で一人の生徒が体育座りをして本を読んでいた。

その子の名前は「涼澤ゆき」。

ゆきは、家にも学校にも居場所が無いと語る。

この用務員室は今は殆ど使われていない旧校舎の一室。

人気の無い場所を探していたらここを見つけたそうだ。

学校が閉まる時間までに帰ることを約束に、教師に黙っていることにした用務員。

その日を境に、昼休み、夕方にゆきは文庫本を片手に用務員室
もっど見せる

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  • 品番

    d_106595
  • ページ数

    画像14枚+α
  • 発売日

    2017/01/27

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