d_114912 聡志と優樹と莉緒
-概要
聡志と優樹がそっと覗き見た教室の中には、斉藤先生と幼馴染の莉緒が。
校舎裏で関係を問いただすと…。
-本文サンプル
足音は聞こえなかった。
けれど聡志はたしかに気配を感じた。
遠くの木々が激しく揺れて、やがて強い風が体を包むのを予期するような、わずかな緊張をはらんだ予感がした。
優樹も同じものを感じながら、それを自らの願望から生じた錯覚だと信じた。
けれど、不意に現れて、小さな拳をぎゅっと握りしめたまま視線を伏せて立ち尽くす莉緒に、平静を装って先に声を掛けたのは優樹だった。
「ちょうど莉緒のこと
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情報
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品番
d_114912
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ページ数
6
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発売日
2017/07/29