d_149447 図書ぼっち「理解、言葉、共依存」
クラスメイトのヤビツ藍は、いわゆる「陽キャ」の輪に入る存在だ。
笑顔は明るく、声は大きく、スクールカーストなる理論に準じて考えるならば、一軍二軍の狭間あたりに位置するだろう。
教室ではいつも友人らと机を囲み談笑している。
何とも楽しそうな光景であるが、その姿には何故だろう、妙な違和感があった。
当校の図書室はいつも席がまばらであり、満員なんて言葉とは程遠い。
しかしその僅かな利用者――常連の中にヤビツはいた。
たまにひとり、図書室で静かに本を読む姿を見かける。
本棚の陰の読書用スペースに座って、
もっど見せる
情報
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品番
d_149447
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ページ数
8本(約61分)+α
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発売日
2019/02/18