d_245054 星空の滴と濡れ透ける先輩

僕は雨が降っているときの写真を撮るのが好きだった。

きっかけは、最初に小さな賞をもらえたのがたまたま雨の中の花の写真だったから。

二匹目のどじょうを追い求めて、耐水に強い装備を揃えて、ノウハウを積んで。

いつのまにかこの狭い分野では自信を持てるようになっていた。

その日は夜遅くにいい感じの雨になっていたのでいつものように出かけて。

そうして、捨て犬のように不安げに揺れる彼女と巡り会った。

二つ上の学年。
成績優秀。
文武両道。
みんなに信頼された副会長。

僕が知っている
もっど見せる

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