d_269969 胸の大きな女でしかなかった私の話。

伝統工芸を営む小さな工房に勤める
新人職人の青也(せいや)と先輩職人の藍里(あいり)。

仕事を通じて互いを認め合い遠からず距離が縮まりそうな
予感のする二人だったが
久しく姿の見えなかった工房の跡取り息子
雄大(ゆうだい)が金目当で工房に現れ
言葉巧みに青也を取り込んでいく。

青也と工房、大事なものを守るため
藍里は自分の身を武器に戦う決意をする。

だが、伝統と向き合うことだけに
ひたすら打ち込んできた彼女は
女の扱いに慣れた男の前にあまりに無力だった。

『自分が耐え続けていればいつかは
もっど見せる

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