b495asgt00669 七夕の恋
小説家の西本達雄は30年前の約束を忘れていなかった。
まだ作家として売れてない頃、達雄は三つ年上の志奈子と付き合っていた。
彼女は働いて達雄の執筆を支えてくれた。
しかし、実家の不幸が重なってしまい、その生活も終わりを迎える。
実家の借金を返すため、彼女は妾同然で早瀬公造の後妻に入ることに。
最後まで彼女と愛し合っていた達雄は30年後の七夕の夜、神社の境内で再会することを誓い合っていた。
そして迎えた七夕の夜。
絶対に来ないだろうと諦めていた達雄だったが、志奈子はあの頃のままの外見で姿を現す。
彼女は志奈子の娘・夏奈だと名乗った。
話によると、志奈子は末期ガンで余命幾ばくもないという。
呆然とする達雄。
しかし、そんな彼を夏奈は優しく包み込む。
まるで志奈子のように、神社の境内で激しいキスをしてくる夏奈。
いつしかその姿は志奈子と重なり、「ねえ、久しぶりにたっちゃんをいっぱい味わいたい……」と求めてきて……。
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情報
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品番
b495asgt00669
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ページ数
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発売日
2015/11/20